女子学生にとってアルバイトを体験してみることは学校を卒業して新卒社会人として女性の仕事に就く前の助走期間としてとらえて見ると良いかも知れません。新社会人となると研修や教育を受けてそれぞれの部署へ配置されて仕事を任されることになりますが、学生時代にアルバイトを経験しておくと社会人の輪にスムースに溶け込めて早く成長できることが期待できます。
アルバイトは男性の場合ですと接客や肉体労働系に偏りがちですが、女性の仕事の場合はオフィスワークの仕事も多く、会社員としてのマナーを身につけたり、IT機器の操作をいち早く覚えてのちの社会人生活に活用することもできます。さらにアルバイトは接客業務を通じて見知らぬ他人との接し方を教えてくれます。学生時代は気の合った友人たちと付き合っていれば事足りましたが、接客ではさまざまな人との交渉が必要になって来ます。いろいろな人との折衝を通じて社会生活の基礎を会得することができ、ケースバイケースでどのような対応をしたら良いのかを知ることになります。また物事の段取りを覚えたり、コツを身につけたり有意義なことはたくさんあります。学校の友人とは違ったもう一つのアルバイト仲間は働くことの楽しさや苦しさを共有したという点で良き生涯の友人となるでしょう。
例えば悩み事を相談するにもクラスメイトとは違ったアプローチから回答を導き出してくれるかも知れません。社会人になってからの競争心も損得勘定もないので良好な関係が期待できそうです。また勤労を通じて報酬を得ることの大切さを理解する上でもアルバイト経験は良いことだと思われます。そして、社会人になり歳をかさね、20代から30代となっていっても、学生時代に得たアルバイトでの経験はその人の財産として残るのです。大人の悩みの壁にぶち当たったとき、若い頃のがんばった経験を思い出してがんばれるということもあるでしょう。